INNOVATION LEAGUE 2021

2021年7月のローンチより、アクセラレーションとコンテストの2本柱で進めてきました
「INNOVATION LEAGUE 2021」の取り組みを、「ACHIEVEMENTS」として
ご紹介しています。

HISTORY

ヒストリー

7月のエントリー開始から沢山のご応募をいただき、11月に行われましたキックオフ・イベントで5社を採択。11月の上旬から行われましたコラボレーション・パートナー(日本フェンシング協会、ジャパンサイクルリーグ)との共創期間では、各採択企業に対して、インキュベーターが伴走役として付き、プロジェクト推進のアレンジやさまざまな企画支援、ネットワーキング支援、プレゼン資料に関する表現アドバイス、実証機会の調整やリリース調整などの支援が行われた他、メンターによる講義形式でのアドバイスや個別のメンタリング機会を提供されました。

2020.07.20-2020.11.04
2020.11.06-2021.02.26

SELECTED COMPANIES

採択企業

■ エクスペリエンス・
コーディネーター

株式会社休日ハック
田中 和貴
田中 和貴
代表取締役社長
西尾 尚浩
西尾 尚浩
副社長

概要

ライオン株式会社の新価値創造プログラムから生まれた、休日おまかせサービス「休日ハック!」とおうち体験サービス「おうちハック!」を提供しています。 休日ハック!は、LINEを活用し、ユーザー情報や利用希望日時、予算、要望に沿った、100種類を超える体験の中から休日の予定をプラン立て、代理予約までをサポートします。おうちハック!はユーザーの趣向にあった、公認おうちハッカーにより選定された自宅で楽しめる体験キットをお届けします。2021年3月のローンチ以降、現在約40,000人以上のユーザーに登録されています。

成果

ジャパンサイクルリーグ様との実証実験を、2022年2月12日横浜赤レンガ倉庫でのエキシビションレース会場にて実施。応援グッズ開発を通じた「会場での体験価値のアップデート」「地域と連携した体験をハックする」企画パッケージ開発・反応を検証。各チームを含む競技団体・ファン・地域(自治体含む)との「関係性をアップデート」し、横浜を皮切りに他地域・会場への横展開を共通目標に掲げ、中長期的に連携していく予定。楽しみ方のアップデートを推進し、顧客体験価値の向上を目指します。

■ バイタルデータ・
プラットフォーマー

株式会社
グレースイメージング
中島 大輔
中島 大輔
代表取締役
池田 一昭
池田 一昭
マネージング
ディレクター

概要

運動中に皮膚から出る汗に含まれる乳酸値を測定、可視化できるウェアラブルデバイス「汗乳酸センサ」を開発しています。
運動負荷量の上昇に伴い、運動代謝が有酸素運動から無酸素運動に切り替わるタイミングで産生される乳酸の濃度を測定。従来の血液中からの測定ではなく汗中からの乳酸値測定は世界初の技術です。現在様々なスポーツ競技への応用や健康管理を視野に実証・開発を進めています。

成果

ジャパンサイクルリーグ様との実証実験を2022年2月10日、24日に慶應大学研究室にて実施。1分ごとに運動負荷を高めるRAMPテストにて汗乳酸、心拍、VO2MAX値等を測定し、自転車競技でのパフォーマンス基準として普及しているFTP値との関連性、新たな判断基準の可能性を検証した。大会に向けた追い込みとカラダの余裕度の評価基準、競技のバテ度評価などへの活用を検討した。選手の生体状態の把握を可能にする汗乳酸を中心にした複数のデータを同時に表示する機能を開発することで、競技をより深く理解し、戦略的に楽しむ方策の提示を行った。

■ オーディオキャスト・
パートナー

パナソニック株式会社
持田 登尚雄
持田 登尚雄
コーポレート戦略・
技術部門
事業開発室
BTCイノベーション室
CHEERPHONE開発
リーダー
木村 文香
木村 文香
コーポレート戦略・
技術部門
事業開発室
BTCイノベーション室
シニアデザイナー

概要

スタジアムなどの会場でスポーツを見る際に、テレビで見ているような音声情報を届けることで、よりスポーツを見ることが楽しくなる、そんな社会の実現を目指し、リアルタイムで音声を配信するプラットフォーム「CHEERPHONE」を提供しています。 リアルタイム性に優れ、目の前で起こっていることをすぐに共有でき、アプリをインストールすることなく、会場で簡単に誰でも利用できるのが特長です。 ファンエンゲージメント向上のためにスポーツ事業者様とファンとのコミュニケーションツールとして活用いただいています。

成果

ジャパンサイクルリーグ様と共に、2022年2月12日に横浜赤レンガパークで行われたエキシビションレースにてライブ音声配信サービスを実施。来場いただいたお客様に、より自転車レースの楽しみを感じていただくために、一般的にはMCと解説者で行われる実況解説に、走行中のアスリートも実況に加わるという新しい試みにチャレンジしました。競技中のアスリートの声を聴くという新しい観戦で、自転車競技をより楽しく、そして新しいスポーツ観戦のカタチを提案します。

■ ファンモチベーション・
ビルダー

株式会社フィナンシェ
田中 隆一
田中 隆一
COO
安井 達也
安井 達也

概要

ブロックチェーン技術を利用した、トークン発行型クラウドファンディングとファンコミュニティサービスを提供しています。
トークンを活用することで競技団体にとっては新たな収益源の獲得と同時に、ファンに対してチームの企画や演出などの決定に一部参加できる体験を提供でき、より熱量の高いファンコミュニティの形成が可能になります。現在はスポーツクラブのトークンを中心として、100以上のトークンを発行しています。

成果

ジャパンサイクルリーグ(JCL)様の「JCLトークン」を発行。トークン購入特典として「専用車両に乗車してコース周回体験」など貴重な体験を用意し、初回ファンディングでは2000万円以上の資金調達を達成。トークン保有者向けのファンコミュニティでは、トークンを活用しながら様々な共創体験を形にしました。これからもトークン保有者と創り上げる体験を共有しながら、JCLを応援できる「新しい応援のカタチ」を提供していきます。

■ ファンコミュニティ・
プラットフォーマー

株式会社Fanplus
佐藤 元
佐藤 元
代表取締役

概要

アーティスト・タレント・スポーツチーム等のファンクラブ・ファンサイト、オフィシャルサイト、公式アプリなどを幅広く提供しています。
音楽を中心に約300以上展開してきたファンクラブサービス・会員管理のノウハウを詰め込んだ、独自CMSの提供と運営サポートを行うことで、ファンとのエンゲージメント強化を支援することが可能です。

成果

スポーツ団体におけるファンクラブ運営は、選手起点でのコンテンツ提供が難しい、協会側の運営リソース不足など、アーティストやタレントのファンクラブとは異なる課題があると仮説しました。このプログラムでは日本フェンシング協会様と、ファンたちが自発的に大会情報の映像や写真などを投稿できるコミュニティサイトの可能性を協議し、フェンシングに対しての熱量が高いユーザーへのインタビュー調査をしました。

プログラムとしての伴走支援は、デモデイまでとはなりますが、当プログラムや成果発表が起点となって沢山の共創機会が生まれることを期待しています。

スポーツやスポーツビジネスの可能性を拡張する新しい事例、優れた事例を讃える取り組みとして昨年度創設されたINNOVATION LEAGUE コンテスト。2回目の開催となる今年度は、計78件の応募がありました。スポーツを軸にさまざまな領域で活躍されているフロントランナー11名からなる審査員が審査を行い、以下にご紹介する各賞受賞者を決定しました。なお、3月14日に開催しましたINNOVATION LEAGUE 2021 デモデイにて贈賞式が執り行われ、各賞受賞者の方々には賞状とトロフィーが贈呈されました。

イノベーションリーグ大賞
「Project Guideline」

Google

プロジェクト概要

スポーツを楽しみ、スポーツに参加する機会を持つことは、すべての人に法律でも保障された権利。しかし、様々な障がいのある人たちにとって、この権利は必ずしも現実となっていない。例えば自分一人で思うままに走るということさえ、視覚障がい者にとってはほぼ実現不可能な夢となってしまっている。

Project Guidelineは、通常は伴走者とともに走る視覚障がいのあるランナーの「自分の思う通りに、誰にも頼ることなく自由に走ってみたい」 との思いに答え、誰もが持つスマートフォンを用いて一人で自由に走ることを可能にすることを目指す研究開発プロジェクト。2019年に米国で始まったプロジェクトを、2021年に日本でも発表、開発に取り組んでいる。

Googleの機械学習技術を活用した画像認識AIを開発。ランナーの腰に装着したスマートフォンが地面に引かれた線を見分け、ランナーの位置がその線より左か、右か、中央なのかを瞬時に判断してヘッドフォンを通じて音声シグナルを送り、ランナーはその音を頼りに、線から逸れることなくランニングを楽しめる。

人間の目では道路に引かれた線を見分けることは容易だが、それを機械で処理することは決して簡単ではない。ランナーが装着したカメラは常に揺れているし、外に出れば光の向きや明るさも常に変化する。コースには影や落ち葉が落ち、地面の色も一定ではない。コースのカーブにも対応しなくてはならない。そうした様々な条件下でも正確な判断をできるよう、可能な限り多様な状況で動画データを収集して画像認識AIに学習させ、異なる環境でも精度とパフォーマンスを向上させていく取り組みを続けている。

日本では全盲のランナー、御園政光さんを最初のパートナーとして迎えてテストとフィードバックを繰り返し、2021年5月にはProject Guidelineの助けだけで10kmを生まれてはじめて一人で走り切ることに成功。同年8月には東京2020パラリンピック開会式での演出の一環として、盲目のダンサーをガイドするパフォーマンスにも使用された。

メディアでも多数取り上げられる一方、さらなる技術開発とユーザー体験の改良のためのパートナーシップを募集したところ、プロジェクトに賛同する企業・団体および視覚障がいを持つ当事者の方から1週間で100件を超える問い合わせがあるなど大きな反響を呼んだ。

当事者である視覚障がい者コミュニティの方々にデザイン・開発の過程に参加していただくことが最も大切だと考え、パラアスリートとの体験会や、米国と日本の両方において視覚障がい者のランニング団体と協業を開始。アスリートから一般ランナーまで、より多くの視覚障がいのあるランナーの方々に実際にテストしてもらい、フィードバックを受けながら、ユーザーにとってより安全で使いやすいシステムにしていくための開発に取り組んでいる。

ランナーの腰に装着したスマートフォンが地面に引かれた線を見分け、ランナーの位置がその線より左か、右か、中央なのかを瞬時に判断してヘッドフォンを通じて音声シグナルを送り、ランナーはその音を頼りに線から逸れることなくランニングを楽しめる。
ランナーが装着したカメラは常に揺れ、光の向きや明るさも常に変化する。また地面には影や落ち葉が落ち、カーブや地面の色が一定ではないコースにも対応する必要があるが、そうした様々な条件下でも正確な判断をできるように対応するシステムを開発。
日本パラリンピック委員会委員長 河合純一さんやパラ競泳選手 木村敬一さんといった視覚障がいがあるパラアスリートとの体験会の様子。アスリート目線でのフィードバックをシステム向上に役立てている。
筑波大学附属視覚特別支援学校との体験会の様子。当事者コミュニティとの協業により、より安全で使いやすいシステムにしていくためのフィードバックをいただきながら、認識技術の改良とユーザー体験の向上に取り組んでいる。
2021年5月には全盲のランナーの御園政光さんが、Project Guidelineの助けだけで10kmを生まれてはじめて一人で走り切ることに成功。
Tokyo 2020 パラリンピック開会式での演出の一環として、盲目のダンサーをガイドするパフォーマンスに使用された。

URL:https://projectguidelinejp.withgoogle.com/

イノベーションリーグ大賞

ファイナリスト
(※ 応募順)

「PLAYBACK 9」
 株式会社ディー・エヌ・エー
https://dena.com/jp/
「AIスポーツ映像配信ソリューション「STADIUM TUBE」による地域・アマチュアスポーツの活性化」
 株式会社NTTSportict
https://nttsportict.co.jp

ソーシャル・インパクト賞
「1252プロジェクト」

一般社団法人スポーツを止めるな

プロジェクト概要

『1252プロジェクト』の名称は1年間52週間のうち、12週間が生理であることに由来します。日本には150万人以上の女子学生アスリートが存在し、当プロジェクトで実施してきた調査によると、女子学生アスリートの70%が生理がパフォーマンスへ影響していると回答し、35%が生理とスポーツにおいて悩みを持っていると回答しています。非常に答えづらいテーマでもあるため、実際にはこの数字以上に悩みを抱える女子学生アスリートは多いと推察されます。『1252プロジェクト』は、女子学生アスリートが抱える「生理×スポーツ」の課題に対し、自身がオリンピックと生理が重なり、コンディションに苦労した実体験を持つ競泳元日本代表の伊藤華英を中心に、競技の垣根を越えて『1252プロジェクト』に賛同してくれたトップアスリートの経験や医療・教育分野の専門的・科学的知見をもって「生理×スポーツ」の問題と向き合い、情報や対話を活性化するコミュニケーションの「場・ハブ」として活動を続けてきました。
メディアを通じた「生理×スポーツ」の情報発信に加え、直接学校を訪問し、学生との対話の中で体験談を伝えるとともに理解を促進するワークショップを実施することで、生理に対する正しい知識、相談できる環境を整備してきたことは、女子学生アスリートが生理期間中においてもスポーツ実施意欲を維持する助けとなり、長期的には妊娠・出産への悪影響の抑制などにも繋がります。また教育コンテンツは、女子学生アスリートをはじめ指導者、保護者のみなさまと共に、大切な10代のコンディションを整えるための正しい知識やサポートを得られるよう、東京大学医学部附属病院と提携し、同病院の女性診療科・産科 女性アスリート外来の能瀬さやか医師を中心にご指導頂き、女性の周期とコンディション管理に関する正しい情報を、指導したくても学ぶ場がない、接し方が分からない指導者や学校側に届ける情報発信プラットフォームと教育ツールの開発に注力しています。

『1252プロジェクト』は生理とスポーツについて考えることを提起し、質の高い教育の提供を通じジェンダー平等の実現に貢献する社会変容を促してきました。主な活動実績は下記の通りです。

・メディアに対し『1252プロジェクト』に加えて広く「生理とスポーツ」に関する報道を促した結果、爆発的な露出増加が実現し、主要メディアほぼ全てにおいて五輪前に特集が組まれた。
・部活・学校にて女子学生アスリートへの情報提供・議論を行う1252授業を全国で実施。
・トップアスリートの1252体験談発信「Talk Up 1252」では悩みを持つ女子学生に対して、一人で抱えずに悩みを乗り越えるヒントを提供するため、トップアスリートの体験談を発信。
・保健体育の教科書で同領域の扱いは現在は2頁しかなく、指導者や学生に情報が不足しているため、医療・教育の専門家と1252教材を独自に開発。女子学生の興味喚起のためインスタグラム教材を近日発表予定。

①1252プロジェクト ステートメント

1252プロジェクト ステートメント スポーツに携わる人たちにとって、コンディションを知ることはとても重要なこと。にも関わらず、生理の存在に目を背けてきたのはなぜだろう。考えたこともないと答える人もいるかもしれない。でも、学生選手にとって大切な1年、52週間のうち、約12週間も訪れる生理期間と向き合わずにいることは、本当に正しいこと? 私たちは知って欲しい。生理と上手に付き合えば、大好きなスポーツを、もっと楽しめるということを。あなたの可能性が、もっと広がるということを。未来ある選手たちのために。

②1252授業の様子

1252授業の様子 上段:追手門学院高校/下段:八戸学院光星高校

③Talk Up1252

Talk Up1252 1252プロジェクトリーダー伊藤華英が様々なアスリートと「生理とスポーツ」をテーマに対談し、様々な取り組みを情報発信していく動画シリーズ。オンラインセミナー型としても実施。

④調査事業

約1000名弱の10代女子アスリートに1252意識調査を実施。
(応募時点では未発表。年明け公表予定)

⑤教材開発

10代女子アスリートに向けた教材を開発。
(応募時点では未発表。年明け公表予定)

⑤教材開発<br>10代女子アスリートに向けた教材を開発。(応募時点では未発表。年明け公表予定)

URL:https://spo-tome.com/1252-top/

ソーシャル・インパクト賞

ファイナリスト
(※ 応募順)

「パラリング パラスポーツ疑似体験VR(360°)動画」
  株式会社リクルート サステナビリティ推進室
https://www.recruit.co.jp/
「biima sports」
 株式会社biima
https://biima.co.jp/
「安全安心認証「UNIVAS SSC(UNIVAS Safety and Security Certification)」制度」
 一般社団法人大学スポーツ協会
https://www.univas.jp/

アクティベーション賞
「【Player!】
コロナ禍における企業スポーツ応援のDX」

株式会社ookami

プロジェクト概要

実業団チームや選手アスリートを雇用していたり特定の競技に協賛されている企業に対して、スポーツエンターテインメントアプリPlayer!内に社内のみアクセスできる限定公開ページを企業毎に作成し、インナー向けのオンライン応援できる場を提供しております。
社内の選手が出場する試合があっても、オフィスで集まってパブリックビューイングや現地での応援が制限され、これまで実施していた応援ツアー等を組みにくい中、その代替としてご活用いただいております。
ZoomやTeams等のビデオ会議ツールでは実現できない、Player!ならではの試合速報や選手情報、映像配信を見ながら、応援コメントやスタンプを飛ばし、遠くで離れていても社内の仲間同士で盛り上がれる熱狂的なコミュニティを複数形成することができました。
コロナ禍でまだまだスポーツ観戦に行くことが難しかった今年、東京2020オリンピック・パラリンピックやクイーンズ駅伝など事例を重ねる毎に、スポーツの応援を通じて従業員の一体感や繋がりを作りたい、社内外における協賛認知の向上、パラスポーツにおける支援の文脈を通じて大切にしたい価値観の社内における浸透、スポーツアセットの有効的な活用、スポーツの支援を通じて自社の好意度形成など、様々な企業のニーズを叶えるソリューションとして取り入れていただきました。
社内告知用のポスターを作成したり、選手の意気込み動画をページ内に埋め込んだり、企業ページをフォローしていただいてる方にプッシュ通知にてお知らせしたりと、事前告知の部分から各社毎にサポートさせていただき、会社規模によりますが、参加数としては数千人規模でアクセスいただいております。特にゴールシーンやメダル獲得の場面では、ご一緒に本施策を準備していた担当者の方の涙が止まらず、多数の感動的なコメントやひっきりなしにスタンプがPlayer!上に飛び交いました。
こうして我々も改めてスポーツの価値を実感し、全国にいらっしゃる支店支社の方々がPlayer!を介して集結できたことによって、埋もれていた感動を共有できる場として提供でき、非常にやりがいと達成感を感じました。また試合に出場していた選手が試合終了後、ページに寄せられた素敵な応援コメントを読み返すことができるようになって、練習やトレーニングのやる気に繋がり励みになってるとの大変嬉しいご報告もいただきました。これが企業スポーツの新たなリモート応援の形として、実業団を存続させる新たな武器として、逆風でも環境に左右されない応援文化を形成し、それをオリンピックレガシーとして、今後もファンを増やし楽しませながら、スポーツ界の発展に寄与して参ります。

スポーツエンターテインメントアプリPlayer!の画像

URL:https://ookami.tokyo/brand/case/msad/

アクティベーション賞

ファイナリスト
(※ 応募順)

「PLAYBACK 9」
 株式会社ディー・エヌ・エー
https://dena.com/jp/
「ガンバ大阪サッカービジネスアカデミー(GBA) 」
 株式会社ガンバ大阪
https://www.gamba-osaka.net/

パイオニア賞
「筑波大学アスレチック
デパートメント」

国立大学法人筑波大学
アスレチックデパートメント

プロジェクト概要

筑波大学アスレチックデパートメント(以下、筑波大AD)は、「最高の学校スポーツプログラムを創り、日本社会の未来に貢献する」というビジョンを掲げ、日本の環境に合う学校スポーツ活動のあり方を追求、その事例を全国に共有することで、国内の学校スポーツ改革における、フロントランナーとしての役割を担っています。
筑波大学は、国立大学として初めてADを設置。設置を前に、米国テンプル大学と共同研究を実施しました。学校スポーツ改革には、「健全化:大学が意思を持った運営」、「最大化:学校スポーツの持つ価値の最大化」、「公益化:全国の学校への取り組み共有」が重要であることを、研究を通じて明確にしました。
健全化に関して、トレーナーの雇用や、安全対策備品の用意、メンタルヘルスやキャリアに関する支援体制を整備し、学生アスリートに安全・安心を提供。また、スポーツ活動や、その他プログラムを通じて、大学として掲げる人材育成マインドの達成を目指します。
最大化においては、学校とチームが一体となり発信活動を行うことが重要です。現に、筑波大ADのSNS(Twitter, Instagram, Facebook, YouTube)は累計45,091フォロワーを獲得。特に、YouTubeチャンネルには16,000人以上がチャンネル登録。SNSを通じた、学校の一体感や愛校心の醸成に寄与しています。その他、スポーツマネジメントの実践や、地域の部活動支援も実施。2021年度には、約100名の学生アスリートが部活動支援に参加しました。
学生アスリートが地域の活動に出向くことで、地域住民が大学チームを応援するきっかけとなります。さらに、学生アスリートのプレーを通じて、地域にエネルギーを届けることができます。学校スポーツを軸にした、地域創生の好循環を生む起爆剤としての役割が期待されます。
このように、筑波大ADでは「健全化」「最大化」を軸にプログラムを設計し、実施してきましたAD設置以来4年間の調査から、ADによるプログラムを実施することで、学生の「Well-being」が向上することが明らかとなりました。 特に、「地域との繋がり」や「発信」は重要な要素であり、活動が多くの人に届くことが、学生アスリートの、やりがい・幸福度に繋がるという関連性が見えてきました。
そして現在、筑波大ADの取り組みが、最先端の事例として全国から注目を集めています。「公益化」の取り組みとして、2021年度より、新聞社、学校教材会社と連携し、学校スポーツの課題解決を目指したフリーマガジンを定期発行。筑波大ADの取り組みを共有するだけでなく、全国の学校スポーツに関する情報ハブとなることで、学校スポーツ改革の促進を目指しています。
筑波大ADは、学校スポーツ改革の「フロントランナー」として、「スポーツで活気あふれる未来」に向けて、今後とも、挑戦を続けて参ります。

筑波大学アスレチックデパートメントによる取り組みの軌跡

日本の国内の学校スポーツ改革における、フロントライナーとしての役割を担う筑波大ADは、学内における「学校スポーツプログラム」の実装と共に、取り組みを全国に展開するという使命を持っている。

4年の発展 画像

筑波大学アスレチックデパートメントが提供する
プログラム事例

筑波大学アスレチックデパートメントが提供する プログラム事例 上段(左から):リーダー研修、部活動支援、スポーツ体験教室
下段(左から):ライブ配信、メディカルチェック、地域祭りへの参加

学生アスリートのWell-being向上

学生アスリートのWell-being向上 4年間の取り組みを通じて、大学が意思を持って取り組みを進めれば進めるだけ、学生のWell-beingが向上することが明らかとなった。

URL :https://www.tsukubaowls.com/

パイオニア賞

ファイナリスト
(※ 応募順)

「AIスポーツ映像配信ソリューション「STADIUM TUBE」による地域・アマチュアスポーツの活性化」
 株式会社NTTSportict
https://nttsportict.co.jp
「新しい文化体験を提供する月額制のイベントサービス「Sonoligo」」
 株式会社Sonoligo
https://www.sonoligo.com/
受賞風景
受賞風景
受賞風景
受賞風景

3/14(月)にINNOVATION LEAGUE 2021 DEMODAY を日比谷BASE Qにて実施いたしました。

demoday集合写真

スポーツオープンイノベーションプラットフォームを推進する場として、スポーツオープンイノベーションネットワーク(SOIN)を実施しました。
先進的な取組みを行っているスポーツ界及び他産業界の先駆者やチャレンジャーを招き、成功事例や連携のポイントの紹介やディスカッション、関係者間のネットワーキングを目的に開催しました。
事業成長を狙うスタートアップの方をはじめ、スポーツチーム・競技団体、事業会社、自治体、アカデミアなど広くオープンイノベーションを狙う方々、スポーツを様々に活用したいとお考えの方々とのネットワーキングの場です。

INNOVATION LEAGUE

プログラム説明会:
2021.08.11 14:00-16:30

オンライン開催 約120名様参加

INNOVATION LEAGUE

プログラム説明会:
2021.08.11 14:00-16:30

オンライン開催 約120名様参加

INNOVATION LEAGUE
アクセラレーション、コンテスト説明
コラボレーションパートナー挨拶
コラボレーションパートナー挨拶

・日本フェンシング協会 理事 皆川 賢太郎 様​

・日本フェンシング協会 パートナーシップマーケティング担当 野口 雄大 様

・ジャパンサイクルリーグ 発起人・チェアマン 片山 右京 様​

・ジャパンサイクルリーグ 発起人・理事長 犬伏 真広 様 

「INNOVATION LEAGUE 2020 採択企業に聞く!INNOVATION LEAGUEの魅力」
「INNOVATION LEAGUE 2020 採択企業に聞く!
  INNOVATION LEAGUEの魅力」

・AMATELUS 株式会社 代表取締役CEO 下城 伸也 様​

・SpoLive Interactive株式会社 代表取締役CEO 岩田 裕平 様

・アーキタイプ株式会社 ビジネス・アーキテクト 田代 一馬
(INNOVATION LEAGUE 2020 アクセラレーション運営担当者)

・SPORTS TECH TOKYO 森下 治秀
(INNOVATION LEAGUE 2020 アクセラレーション運営責任者)

ネットワーキング
「INNOVATION LEAGUE 2020 アルムナイ」
ルーム①
「INNOVATION LEAGUE 2020 アルムナイ」

・SpoLive Interactive株式会社 代表取締役CEO 岩田 裕平 様

・ファシリテーター:
SPORTS TECH TOKYO 森下 治秀 (INNOVATION LEAGUE 2020 アクセラレーション運営責任者)
SPORTS TECH TOKYO 安武 祐太 (INNOVATION LEAGUE 2020 アクセラレーション運営担当者)

「ジャパンサイクルリーグ」
ルーム②「ジャパンサイクルリーグ」

・ジャパンサイクルリーグ 発起人・理事長 犬伏 真広 様

・ファシリテーター :INNOVATION LEAGUE アクセラレーション運営責任者 大曽根 一平

「日本フェンシング協会」
ルーム③「日本フェンシング協会」

・日本フェンシング協会 パートナーシップマーケティング担当 野口 雄大 様

・ファシリテーター: SPORTS TECH TOKYO 出張 宏明

INNOVATION LEAGUE

ネットワーキング:
2021.12.15 18:00-20:30

リアル開催 約70名様参加

INNOVATION LEAGUE

ネットワーキング:
2021.12.15 18:00-20:30

リアル開催 約70名様参加

セッション風景
セッション風景

スペシャルセッション① :
『スポーツテック×ビジネスロー』の
課題と可能性

・西村あさひ法律事務所弁護士稲垣弘則様

・スポーツビジネスコンサルタント(元ロサンゼルス・
ドジャース職員)/
パシフィックリーグマーケティング株式会社
海外事業開発ディレクター佐藤弥生様

・モデレータ:SPORTS TECH TOKYO白石幸平

セッション風景
セッション風景

スペシャルセッション② :
『スポーツが持つ“価値”の多様化と可視化の潮流』

・パシフィックリーグマーケティング株式会社執行役員営業本部本部長白坂智司様

・マンチェスターシティパートナーシップ部門セールスマネージャー西脇智洋様

・モデレータ:西村あさひ法律事務所弁護士稲垣弘則様

総括

参事官(民間スポーツ担当)付 参事官補佐 坂本弘美

スポーツ庁では、スポーツオープンイノベーションプラットフォーム、通称SOIP(ソイップ)の推進に取り組んでいます。SOIPとは、“スポーツ×○○“、つまり、スポーツと他産業等との融合によって新たなサービスを世の中に創出する仕組みを構築しようというものです。

スポーツの場におけるオープンイノベーションを促進することは、他産業界と融合することで、スポーツ界への投資促進やスポーツの価値高度化を図るとともに、他産業の価値高度化や社会課題の解決につながるような新たな財・サービスが創出される社会の実現につながると考えています。その過程で、スポーツの価値高度化、他産業の価値高度化、社会課題の解決がもたらされます。 本年度は、このSOIP推進事業として「INNOVATION LEAGUE」を開催しました。

コロナ禍でスポーツの自粛が余儀なくされる中、スケールを拡大しての事業実施は試行錯誤しながらの挑戦でした。 そのような中、想像していた以上に多くの皆様に参画いただき、アクセラレーションでは実証が実現し、コンテストでは多数の素晴らしい取組が寄せられました。“スポーツが持つ可能性は無限“と言っても過言ではないと実感しました。

「INNOVATION LEAGUE」に多大な御理解と御協力をいただいた全ての関係者の皆様に、改めて心より感謝申し上げます。 今後も継続して、「スポーツで未来をつくる」を体現すべく、SOIPを推進していきますので、ぜひスポーツ庁の施策にご注目ください。

中嶋 文彦
中嶋 文彦
チーフ事業開発ディレクター 中嶋 文彦 ※審査会ファシリテーター兼

2年目を向かえた「INNOVATION LEAGUE」は初年度に得られた様々な活動成果を踏まえて、スポーツオープンイノベーションプラットフォーム(SOIP)としてのさらなる拡張、進化そして深化を目指して関係者一丸となり推進していきました。

アクセラレーショでは連携団体と有望な採択企業がともにスタートアップ的、アジャイルに価値創造のコラボレーションを実践。具体的な実証成果を挙げ、今後の継続的連携やビジネス拡張への展望を示すことができました。

コンテストでは、前年にも増して広く社会課題をテクノロジー、アイデア、情熱、新たな仕組みで光を当て、具体的に解決していく取り組みが多数寄せられました。本年も素晴らしい先駆的事例を称えることができ、スポーツの持つ未来への可能性を表せたと思います。

長引くコロナ禍の影響を受けつつも、先駆的な人々をつなぐネットワーキングも開催。「INNOVATION LEAGUE」が意欲ある人々をつなぐ存在に進化していっています。まさにスポーツが、スポーツビジネスが粘り強く、変化し、新たに躍進していく場、スポーツオープンイノベーションプラットフォーム(SOIP)へ着実に成長していっています。

最後に、多くの関係の方々に感謝を申し上げます。本プログラム趣旨をご理解いただき、多大なご支援をいただきました。継続して成長を続けるイノベーションプログラムにできたことは、他ならぬ皆さまのおかげです。改めて心より感謝いたします。

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